『捏造と欺瞞の世界史（上）（下）』
バリー・ウッド：著／大槻敦子：訳／原書房

歴史とは勝者の物語、だと思っています。

勝者の正当性を主張するための物語。

伝説も正当性を主張するためのもの、と考えると、今まで何気なく読んでいた英雄伝や奇跡が、ちょっと違う話に見えてくるかもしれません。

古代ローマ建国の歴史、アーサー王物語とイングランド、聖母マリアの伝説、ソロモン王の巨大神殿……残っている史料だけでどこまで真実にたどりつけるかわかりませんが、どれだけの歴史が捏造され創造されてきたのか。

そして今まさに起こっているこの時が、後世どのように伝わっていくのか、興味深いです。

溢れるほどのいろいろな情報が残っていることが、いいことなのかそうでないのか。

興味深いです。